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社会保険|退職前に事故!退職後の傷病手当金はもらえるの?

2016/06/28

Q 退職が決まっていた矢先に交通事故にあってしまい、入院したまま退職日を迎えました。車同士の事故で、相手方の過失が100%だったのですが、その相手方が自動車保険に入っていなかったため、補償をしてもらえるかどうかがはっきりしません。

1ヶ月の入院生活の後退院しましたが、まだ働ける状態ではありません。

交通事故でも健康保険を使えると聞きましたが、傷病手当金も受け取ることができますか?

 

A 退職の前に事故でお怪我されたとのことですから、退職後の生活にも不安を感じらえていることだと思います。

ご質問の傷病手当を受け取りについては、次の二つの点から見ていきましょう。

 

1. 相手方のある事故でのけがに健康保険をつかうこと

2. 退職後も傷病手当金を受け取ること

 

 1. 相手方のある事故では健康保険は使えない?

相手方のある事故でけがをされた場合は、本来は、その相手方がその過失割合に応じて負担することが原則です。このため交通事故の場合、けがの治療費や休業中の補償は、通常相手方が加入している自動車保険から支払われることになるので、健康保険が使われることがありません。

 

 では、相手のいる事故では健康保険を使えないか?というと、そんなことはありません。業務上や通勤災害でなければ、健康保険をつかうことはできます。

相手方のある事故で、健康保険を使って治療を受けると、それにかかった費用を社会保険側が立て替えておいて、そのあと社会保険側が相手方にその費用を請求します。

今回のように相手方が保険入っていない場合や、こちら側の過失割合が大きい場合は、社会保険を使うことになります。

 

 2.退職後も続けて傷病手当金を受け取ることはできる?

傷病手当金は、病気やけがで休業している間の本人と家族の生活を保障するために設けられた制度です。

参考ブログ「早退した日も傷病手当金の待機期間になるの?

 

 

相手方のある事故であっても、治療費と同じで傷病手当金を受け取ることができます。

在職中であれば、継続して最高1年半までと期間が決まっていますが、退職後にも続けて受け取るには次の条件があります。

 

a) 退職日までに社会保険加入期間が1年以上ある

b) 退職日までに傷病手当金を受け取り始めていること、または退職日までに傷病手当金を受けられる状態になっていること

 

a)の期間が足りない場合は、傷病手当金を受け取ることができるのは退職日までです。ただし、退職した会社での社会保険加入期間が1年なかった場合でも、その前の会社での加入期間との間に1日も空くことなかった場合には、通算することができるので、加入期間の確認を年金事務所でされることをお奨めします。

 

b)の「傷病手当金を受けられる状態になっていること」とは、業務上や通勤災害ではない病気やけがで休んでいて、主治医などの療養担当者の意見などで、仕事に就けないという判断の元、連続した3日間を含んだ4日以上仕事に就かなかったことです。

 

 例えば、退職の前日に事故にあったという場合は、この4日以上という条件を満たしていないので、傷病手当金を受け取ることができません。

 

この2つの条件に合っていれば、同じ病気やけがで働くことが出来ない状態が続いている間は、退職後も傷病手当金を続けて受け取ることができます。

 

 ここで注意しなければいけないのが、一度よくなって傷病手当金を中止する場合です。在職中であれば、再び同じ病気やけがで働けなくなった場合には、1年半という上限はあるものの、傷病手当金をもう一度受け取り始めることができますが、退職後には、中断は認められません。

このため一度よくなったところで、傷病手当金を受け取る権利がなくなってしまいます。

 

 社会保険そして労災保険や雇用保険といった、公的な保険の給付を受け取るには、さまざまな条件があります。受け取れないとあきらめていたものも、受けられることがあります。従業員さんに必要な情報を渡してあげることで、より安心した社会生活を送ることができることもあります。

 

 ガルベラ・パートナーズでは、公的保険だけでなく労務に関する知識豊富な社会保険労務士が対応させていただきます。ぜひご相談ください。

 

 


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