GERBERA PARTNERSブログ

人事制度|人事制度というのが人材育成に役立つって本当ですか?

2014/08/12

Q 友人の経営者と話していたら、社内の人事制度を人材育成に役立てているとのことでした。当社では社員の給料については役員で話し合って決めているだけなのですが、本当に人事制度が人材育成に役立つのでしょうか?

 

A 人事制度は、大きく分けて等級制度、評価制度、賃金制度の3種類に区分されます。お知り合いの経営者の方が人事制度を人材育成に役立てているとおっしゃっているのは、おそらく評価制度のことではないでしょうか。

 

 評価制度と聞くと、管理者が部下の仕事ぶりについて点数をつけることとお考えの方も多いかと思いますが、実はこの評価制度というのは、部下に対して、現状においてどんな能力が足りていないのかを自覚させ、成長を促すために使えるツールであると言えます。

 

 通常は年度の初めに、被考課者(評価される部下のこと)1名に対して10~20程度の評価項目を用意します。上司は目標設定面接を行い、それぞれの評価項目について、どのようにしたら点数が取れるのかを説明し、指導します。

 

 よく忘れられてしまうのですが、管理者はこれらの評価項目それぞれについて、評価期間を通じて部下の行動を観察し、記録し続けなければなりません。これを「観察記録」というのですが、この手続きを怠っている上司が非常に多いように思われます。

 

 そしてこれらの観察記録の結果に基づき、年度の終わりにフィードバック面接を行います。たとえばそれぞれの評価項目について5点満点だったとすると、部下が4点と評価したのに上司が3点と評価したなら、面接において管理者は部下に対して、その1点の違いについて説明する責任があります。

 

 もし観察記録をつけていなかったら、部下に対して自信をもって指摘ができないかも知れません。管理者が部下を教育するのは当たり前のことですが、その当たり前のことをきちんと分かっていない管理者も大勢います。

 

 経営陣が人事制度の運用方法を誤ってしまうと、せっかくうまく制度を設計しても有効に活用されず、従業員さんのモチベーションがガタ落ちしてしまうこともよくあります。

 

 構築は易く、運営は難しです。貴社の人事制度がもし人材育成にあまり役立っていないのであれば、再度見直してみてください。将来にわたって運用しやすいような人事制度を構築し、人材育成の基礎を築いて従業員さんの納得感を勝ち取っていただければと思います。

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