GERBERA PARTNERSブログ

中国|最新の北京戸籍の取得条件について

2016/09/02

Q 中国は独特の戸籍制度があり、北京など大都市の戸籍は入手困難と聞きましたが、一体どういうことでしょうか?

 

A 日本では戸籍をうつすのはそんなに難しくなく、たとえば引っ越しをしたときに、住所登録と同時に、その地域の市(区)役所に戸籍届を出せば、その地域の戸籍を持つことが可能です。これに対して、中国は地域の差が激しいため、大都市の戸籍は引っ越ししてきたからと言って、簡単に手に入れられるものではありません。

 

 大都市ばかりに人口が集中しないように、且つ、優秀な人材を確保するために、中国には独特の戸籍制度があります。そして、北京や上海など大都市の戸籍を持つと、優遇政策をたくさん享受することが可能ですので、たくさんの人にとって、垂涎の的となっています。

 

 たとえば、北京の戸籍を持っている人は、同じように北京に住んでいても北京戸籍を持っていない人に比べて、住宅購入や、教育、就職、育児、医療など様々な分野において優遇政策を享受しており、生涯およそ46万元ほど節約ができ、子供が北京大学に入学する確率についても41倍も上昇します。北京人が言うには、北京戸籍を持つか持たないかは、同じ北京にいながら、違う世界に住んでいるように思えるとのことです。

 

 では、北京の戸籍を取得するための条件とはどのようなものなのでしょうか。そちらについて、ご案内してまいりたいと思います。

1 北京市に連続7年会以上社会保険を支払っていること

2 北京市居住証を持っていること

3  45歳以下であること

4 一人っ子政策(現在は2人目までOK)に従っていること

5 犯罪記録がないこと

 

 上記の五つの基本条件以外にも条件は数多くあります。一見簡単そうに見えますが、実は全部クリアすることは普通の中国人にとって極めて難しいことです。

 

 北京のほか、上海のようにポイント制を実施しているところもあります。上海では、新卒者は学歴が高ければ高いほどたくさんポイントがもらえ、合計72ポイントを集めることが必須条件になっています。

 

 以上、今回は中国戸籍制度における大都市戸籍を取得する難しさに関するご案内でした。

 


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