GERBERA PARTNERSブログ

タイ|『タイ人の特徴を知る(採用・定着の問題から)』

2018/04/20

Q、4月はタイでは『ソンクラーン』と呼ばれる旧正月があり、例年この時期を機にタイ人社員が退職を申し出ることがあると聞きます。タイ人の採用や定着を図ることから、タイ人の特徴で気をつけることなどありますか?

  A、タイでタイ人と共に働くことに際し、日本と同じ環境や日本人ができていることを同じ感覚で働いてもらうことを願うことは難しいです。タイ人の仕事に対する姿勢が日本と異なる点が見受けられますので、その点を予め理解しておくことが必要です。    

解説(公開日:2018/04/20  最終更新日:2018/06/26 )

『ソンクラーン』とはタイ暦の正月にあたり、タイ本来のお正月となっています。この正月期間には町中で水掛祭りが行われています。

 

4月13日から15日までソンクラーン(旧正月)休暇にあたり、年によっては前後に振替休日となると長期休暇となります。タイではこのソンクラーンがある4月に賞与を支給する企業も多く、タイ人社員は待ち望んでいます。その賞与をいただくことで、次の新たな環境を求めて転職活動をする方が見受けられます(いただくものをもらって次に就職先へと)。

 

タイのみならず日本も含めどこでも同じことが起きうることと思いますが、賞与支給時期を機に、転職のタイミングとなっています。タイの場合、このソンクラーンのある4月、そして、年末賞与が支給される12月が転職されることがよく見受けられます。タイの現状としてはそれほど失業率が高くないので、500バーツ、1000バーツでも給与額が高い条件での就職先が見つかれば、転職へ流れる傾向が強いです。1社で長く勤めていくことを望んでいる方ももちろんおられますが、今よりもいい給与額やポジション(役職)を得ることで、ステップアップできることを望んでいて、ジョブホップが盛んであります。

 

どのようなきっかけで定着しないのかとなると、長く勤めていても給与や待遇面が低い上昇率や昇給の評価が不明であったり、日系企業の場合、日本人のみで役職が入れ替わったり、タイ人の昇格の機会がなかったり(ガラスの天井)であると、長く勤めることの動機づけが薄れていくこともあります。

 

タイ人の特徴や気質としてよく言われるのが、「責任感がない」「面倒なことは避ける」「仕事のスピード感がない」「気分に左右される」などが上げられます。タイ人の大半はこのような特徴をもっていることを前提にして、せっかく採用した社員であるタイ人の仕事を、日本人の役割としてフォローをしてあげ、育成に力を入れて教育や研修をしていくことで、一社員としての存在・必要度を高めてあげることで、仕事のやり方、責任感の意識が高まり、そして、仕事を任せて権限を与えていくことでリーダー性が備わり、仕事の意義や達成感を知ることでモチベーションアップとなり、定着へと繋がることもあります。

 

また、定着に関わることとして、職場の雰囲気、人間関係、居心地のよさも重要なポイントになります。タイ人の仕事でミスが多かったり、同じミスを繰り返したり、面倒なことは後回しにしたり、納期・時間を守らないなどで、注意すべきことが頻発することがあるかと思います。

 

日本では人前で注意したり、怒ったりすることがあるかと思いますが、タイでは人前で注意したり、怒ったりすることは、タイ人はプライドが高く、その人を傷つける行為なります。注意すべきことは別室に呼んだりして、一対一での注意や指導をし、よく話し合わなければなりません。

 

気分に左右されることもあり、仕事を辞めてしまうケースもありますので、日頃からタイ人社員同士のフォローやコミュニケーションを取ることが、非常に大事なことになります。仕事内容もさることながら、タイ人社員同士が仲のいいところもよくあり、仕事が終わってからや休日に、一緒に食事に行ったり遊んだりできる雰囲気のいい職場環境を望んでいることもあり、その会社に留まる一つの要因となります。

 

会社側が福利厚生の一環として提供してタイ人社員に喜ばれるのが、会社負担のカンパニーディナー(豪華な食事やホテル宴会場を借りての催し者ありなど)、カンパニートリップ(国内外の社員旅行、一部家族同伴を認めるなど)があるのとないので、タイ人が働きたい会社かどうか左右されることもあります。日本の会社で一昔前は、社員に喜ばれていたイベントですが、タイではかなり楽しみにしている大きなイベントで、かなり盛り上がり、日頃見れないタイ人社員の一面を見ることができます。

 

タイ人の特徴として一部の内容になりますが、日本式のやり方を一方的に押し付けるのでなくタイ人の特徴を理解し、タイでうまく取り計らえるやり方も取り入れて、日本とタイの良いところを踏まえて仕事をしていくことでタイ人社員の定着が図れ、採用する場合もいい雰囲気の会社が伝われば、意識の高いタイ人が入社することにつながることでしょう。

 

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