GERBERA PARTNERSブログ

ファンド|ファンドって、どんな種類のものがありますか?

2014/09/19

Q 資金調達の方法の一つとして、ファンドの設立を検討しています。ファンドといっても、いろんな形があると聞いたのですが、どんな形があり、また、簡単なのはどの形でしょうか?

 

A ファンドは、大きく分けて以下の3種類があります。

 1.特別目的会社(SPC)

 2.特定目的会社(TMK)

 3.REIT

 

 ファンド設立にあたっては、本業が倒産した場合でも、そのファンドの債権者が債権を保全できるように、通常は倒産隔離という手続きを行います。そして倒産隔離を行った法人を使って、特定資産の流動化のために設立する法人をファンドと呼んでいます。特定資産は、通常は不動産であることが多いのですが、当社の場合はお客様が事業会社が多いため、事業ファンドであることが多くなっております。

 

 また、出資者に対して、通常の法人だとその利益から法人税を引かれてから配当を受けるため、法人税と所得税において二重課税になっていのですが、ファンドは二重課税が排除できる仕組みを提供できるため、出資者にとって大きな利点となっています。

 

 当社では、ファンドは上記1のSPCの形で設立することをお勧めしています。SPCとは特別目的会社(Special Purpose Company)の略で、会社法上の株式会社や合同会社を設立して、それをSPCと呼んでいます。なお、SPCは、上記2の資産流動化法による特定目的会社(TMK)とは区別されていますので、混同しないようご注意ください。

 

 そして、さらに上記1のSPCについて掘り下げますと、このスキームの場合、商法の匿名組合契約に基づいて資金を集めることになり、これをGK-TKスキームと呼ばれています。GKは合同会社、TKは匿名組合の略で、合同会社は株式会社になる場合もあり、そうなるとKK-TKスキームと呼ばれることになります。

 

 このほかにも、不動産投資信託(Real Estate Investment Trust)を用いたREITスキームもありますが、こちらは規模が大きい場合に用いられることが多いため、今回は説明を省略させていただきます。