GERBERA PARTNERSブログ

中国|中国の現地法人って、どんなものがありますか?

2014/07/02

Q 中国の現地法人は、いくつか種類があると聞いたのですが、どのように区分されているのでしょうか?また、現地法人設立時の資本金はいくら必要でしょうか?

 

A 現地法人は、中国では「三資企業」とも呼称されます。三資企業とは、外資系企業(外商投資企業といいます)の形態が、以下の三種類に分類できることから付けられている呼称です。

 

1. 独資企業

 外国出資者が100%出資する形態です(複数の外国企業による合弁形態でも、中国企業の出資が無ければ独資企業に分類されます)。なお、中国の会社法では、有限会社の設立には2名以上の出資者が必要とされていますが、独資企業は例外的に1名の出資者で設立が可能です。

 

2. 合資企業

 中国企業と外資企業の合弁企業形態です。

 

3. 合作企業

 中国企業と外国企業の合弁企業形態です。合資企業との違いは「合資企業では、リスク負担や利益配分を出資比率に基づいて負担する必要がある」のに対し、「合作企業では、設立時に作成する合作契約に基づいて、これらを柔軟に取り決めることができる」点で、その特性はパートナーシップに類似しています。

 

 中国の会社法では3万人民元が最低登録資本金という規制があります。しかし、外資企業に対しては投資内容について、政府より審査をパスしなければならないです。登録資本金が少ない場合は、その審査をパスできない可能性があるので事前の調査を要します。