2014/08/19
Q キャリアアップ助成金が予測以上の伸びで活用されているとニュースで見ました。パートや派遣社員を正社員として採用したら助成金が出るとのことですが、もう少し詳しく教えていただけますか?
A 「キャリアアップ助成金」は、パートタイマーや契約社員や派遣社員など、いわゆる非正規雇用の方のキャリアアップを促した事業主に対して助成する制度です。
この助成金は、要件に合致さえすれば1人あたり最大で40万円(大企業は30万円)が給付されるため、ぜひ内容をご理解のうえ、挑戦していただきたいと思います。
ではどんな要件かというと、以下のような内容です。
(1)非正規雇用として6ヶ月以上雇用している
(2)正社員(または無期雇用社員)に転換する
(3)転換後、6ヶ月以上雇用している
正社員とは、以下の項目に該当する者をいうとされています。
(1)期間の定めのない雇用契約(無期雇用契約)であること
(2)社会保険(健康保険、厚生年金)に加入していること
(3)昇給やボーナスの対象であること
(4)月給制を採用していること
それと、この制度は正社員に転換する前に計画書を提出するとともに、就業規則に正社員転換に関する事項を定める必要がありますので、その点だけご注意ください。
いかがですか?とても簡単だと思います。このほかにも、過去の一定期間において従業員を解雇したことがないことなど、いくつか要件はありますが、難易度はそれほど高くないと思われます。
「キャリアアップ助成金」は、以前ご案内した処遇改善や今回の正社員への転換以外にも、人材育成や健康管理などに取り組んだ事業者にも給付されます。詳細は、「厚生労働省 キャリアアップ助成金」で検索してみてください。また弊社へも、気軽に担当者までお問い合わせください。(この助成金情報は、2014年8月現在のものです)