2014/06/11
Q 中国ではネット上にもさまざまな規制がかかっていて、自由にビジネスができないと聞いて心配しています。どのような規制があるのでしょうか?
A 当たり前の話ではありますが、海外へ進出した企業は、それぞれの国の法律に従って経営を行わなければなりません。各国それぞれ独自の規制もあり、進出当初はどこの会社も四苦八苦していると思います。
私自身、中国に滞在して10年近くになりますが、いまだに法律以外の規制に悩まされる場面も多いです。
ガルベラ上海事務所では、日本企業の中国法人設立や、税務会計、労務サービス等を手がけており、法律は相当熟知していますので、そこで悩まされることはあまりありません。しかし、普段のネット上の規制による悩みは尽きません。
私は個人のメールアドレスとしてGoogleのGmailを長年使用してきました。しかし、中国政府とGoogleはインターネットの個人情報の取扱い条件など、いくつかの方針で折り合いがついておらず、簡単に言うと仲が悪い状態です。それでも今まではあまり大きな問題はなかったのですが、最近は本当にまったくGmailを開くことができない状態が続いています。
中国ではツイッター、YOUTUBE、Facebookなど日本では当たり前のように見ることのできるサイトが見られません。これらの中国のネット上の規制には慣れていたと思ったのですが、急にまったくGmailが開けなくなったとなると、やはりショックでした。
というのも、私は個人的にGmailの有料サービスを使っているのですが、毎年更新時に料金を支払わなければなりません。その支払いのためにはGmailの画面を開く必要があるのですが、画面が開かなければ支払いができず、そうなると今までのメール履歴も消えてしまう恐れがあるのです。そのこともあり最近では毎朝、恐る恐る開けるか試しているような状態です。このようないらぬ心配をしなければならないのも、ネット上の規制が原因だったりします。