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中国|偽物の病欠証明書を提出することがあるって本当?

2014/11/05

Q 中国現地法人で、出産後にそのまま病欠証明書を提出して長期間休んでいる社員がいます。しかし、提出された病欠証明書が本物かどうかを疑っています。中国では社員が偽物の病欠証明書を提出することがあると聞きますが、本当でしょうか。

 

A 中国の国家規定では累計就労年数(他社での就労年数も加算)が基準となっているので、8年以上就労している場合には6か月以内の病気休暇中に給与の100%を支払い、6ヶ月を超える休暇中には最長24ヶ月目まで給与の60%を支払わなければなりません。

 

 そのこともあって、病欠証明書が本物かどうかの確認は、企業にとって重要な事務手続きとなります。

 

 偽物の病欠証明書に関しては、中国でも社会的な問題になっています。特にワールドカップの期間中にはインターネット上で多くの病欠証明書提供サイトが出現し、病状がオーダーメイドできると話題になりました。

  

 対策としては、会社指定の病欠証明書のみ受け付けるようにすること(公立の大手病院など)、休暇申請のプロセスや条件を予め明確にしておくことなどが挙げられます。また疑わしい病欠証明書については、発行した病院へ問い合わせを行うことも方法の一つです。