2018/06/21
私の記憶の中で、毎年この時期になると、母は必ず事前に大量の粽用の葉っぱと糯米を買っておいて、端午の節句に朝早くから何十個も作り、うち用だけでなく、近所の人たちや親戚にもあげていました。母の手作り粽を食べることは端午の節句の恒例でした。
中国の粽は日本の粽と形も中身も違い、そして、中国では地域によって主流な粽の中身は違います。同じ地域でも手作りの場合、家庭によって味は違ってきます。
中国各地でたくさんの種類の粽がありますが、味で分けると、甘い粽としょっぱい粽で分けられています。
基本的に北は甘い派で、南はしょっぱい派です。 普段の食事だと北の人がしょっぱいおかずを好む傾向があり、南の人が甘いおかずを好む傾向があるのに、粽となると逆転です。中国人の私でも不思議に思います。
北京を代表に、北の地域ではもち米の中にナツメか小豆を包むのが主流で、甘い粽が多いです。そして食べる時はさらにお砂糖や黒砂糖をつけて食べる人も少なくありません。
広東省を代表に南の地域ではもち米の中にしょっぱくした豚バラ肉や味付卵、またはハムやソーセージを包むのが主流で、しょっぱい粽が多いです。
台湾も南なのでしょっぱい派、チャーシュー粽や八宝粽などがあります。
そのほかに、海南島には南国風味の粽、四川省に辛い粽、西安にハチミツをかけて食べる冷たい粽など、多種多様です。
端午の節句の風習として、粽を食べる以外に、お酒を飲むことや、龍船の試合など、地域や民族によって、異なる伝統行事があります。 その中で、全国で一般的なのは下記の写真のような五色糸を結ぶことです。
端午の節句の朝から、首、手首や足首につけて、端午の節句以来の初の雨の日までつけておきます。基本的には男性は左に、女性は右につけるようにしています。 そして、初の雨の日が来たら雨の中に捨てて流します。
(あまり環境にやさしくない話ですが・・・)五色糸を付けることは紀元前からあった風習で、悩みや病気が雨水とともに流れ、「長生きできるように」という意味でつけると言われています。
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