GERBERA PARTNERSブログ

中国|中国の国家標準GBについて

2015/01/28

Q 日本製の自社商品を中国へ輸出する予定です。CCC認定(製品認証)やCIQ(検疫)などに関しては準備が整いました。しかし中国の国家標準GBも確認してほしいと中国のバイヤーより連絡がありました。国家標準GBについて教えていただけますか?

 

A GBとは日本におけるJIS規格に相当する中国の国家標準規格で、その頭文字をとり通称GB規格と呼ばれています。中国へ商品を輸出する際には必ず該当するGB規格をクリアしているか確認する必要があります。

 

 企業活動のグローバル化が進むなか、先進国だけでなく、アジアやアフリカなどの新興国でモノづくりが急速に進んでいます。これまでも最低限の品質保証のためのルールとして国際標準は認識されていましたが、世界貿易機構(WTO)では、各国の政府が物品を調達する際は、国際規格として認められたものを基礎とすることが義務付けられ、中国も2001年から規格作りの第三段階に入り現在に至っています。

 

 GB規格は「中国人民共和国標準化法」で定められた技術の基準で、中国で“生産・販売・輸出をするためには必ず守るべき基準”となっており、中国全土で統一された標準になります。基準に該当していない商品の生産・販売・輸出は違法とされるため、強制国家標準とも呼ばれています。輸出の前には必ず専門家への確認を行うことをお勧めします。

 

 また、現在は国家標準だけではなく、企業標準を申請して自社の基準を使用している企業が増えています。この企業標準というのも押さえていくべきだと考えます。

 

 企業標準は企業標準管理規定(第5条)で制定されており、国家標準の内容を上回る標準でなければならないということや製造フローや品質に関する規定や、更新手続き(3年ごと)制作時に作ったメンバーと承認チーム等専門組織が必要なのがネックですが、企業として品質を重視している姿勢をアピールできる点と自社ルールを品質の担保として登録できる部分がポイントです。なによりも、関連商品の先駆者として最初に登録した企業としてのアピールができると思います。

 

 ガルベラ・パートナーズ上海事務所では、日本企業の中国貿易をサポートしています。商品輸入の際のCCC認定やCQC認定についてもサポートしています。ビジネスマッチングやバイヤー探し、貿易サポートなど、なんなりとご相談ください。

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