2014/07/30
Q 中国の現地企業をM&Aで買収し、社員もそのまま引き受けたのですが、買収前の企業文化が自由すぎて日本の方針にあわず管理がうまくできないので、業績がふるわず大変困っています。とはいえ現在の労働法を鑑みると、むやみに人員削減も実行できません。何かよい方法はありませんか?
A 仰る通り、むやみにリストラを実行することはできませんが、リストラに先立って着手できることは色々あると思います。
具体的には、社員の意識調査(モラール・サーベイ)を実施したり、就業規則を見直したり、職務基準書の作成や、成果配分の見直し、新規人材採用などが挙げられます。これらの施策を複合的に実施しながら、社員の処遇や職務内容を是正していくというのはいかがでしょうか。
M&Aにあたって就業規則を見直すのは必然ですが、これを機に会社のルールを浸透させるのがよいと考えます。あるいは、既存の人事評価制度を見直し、社員のモチベーションが上がるような評価制度を設けたり、成果に応じた配分ができる仕組みを導入することをお勧めします。
海外では、人事施策の成否が会社の業績に深く関わることになります。弊社では、これらの悩みをお持ちの日系企業様に向けて、様々なサポートをご用意しておりますので、海外労務管理についてお悩みの際はぜひお気軽にご相談ください。