2015/09/09
Q 当社は国内で飲食業を営んでいます。昨今は飲食業・サービス業も海外、特に東南アジアに進出しているらしく、自社も進出を検討しております。色々見ていく中で、オーストラリアも候補地として挙がって来ました。飲食業がオーストラリアに進出するメリットを教えてください。
A オーストラリアは「アジア圏」に位置する英連邦の国家です。多文化共生主義をとっており、現在住人の4人に1人は海外生まれだと言われております。移民に寛容な国で、英経済誌「エコノミスト」の関連調査機関による今年発表された「世界の住みやすい都市ランキング2015」では、実にトップ10の内オーストラリアの3都市がランクインしております。
自動車メーカーに代表される製造業のオーストラリアへの進出が60-70年代からありましたが、近年では飲食業・小売業の進出が盛んです。身近な例を挙げますと、無印良品はオーストラリア1号店を2013年11月に、ユニクロは2014年4月にそれぞれ進出しています。飲食業では、博多一風堂が2012年12月に、株式会社トリドールは「博多ん丸」を2013年7月に、両方ともシドニーに開いています。
豪州市場はテストマーケットサイトとしての役割もあり、北米・欧州に展開する前にオーストラリアで効果等を検証するということも出来ます。季節が逆なため、小売業では北半球での展開前の写真撮影を行う、シーズン物の販売をもう一度行うことが出来るというメリットもございます。人口2000万人しかいないオーストラリア市場をアジア市場と比べると、その規模の差は歴然としていますが、展開が速く競合の多くがしのぎを削るアジア市場よりも、比較的競争の少ないオーストラリア市場に進出するのも一つの手といえます。
オーストラリアは世界でも1人あたりの外食にかける費用は高くなっており、外食産業は今後注目を集める産業となります。ただし、人件費や物件費用が高くつくためにリスクもあります。カフェのウェイターの最低賃金は時給AU$17.29(約1420円:2015年9月6日現在)であり、家賃はインフレ率に伴い毎年3-5%値上がりします。あらかじめ諸経費の値上がりを見込んで事業計画を立てるのが肝要です。
オーストラリアへの進出について、ご相談をお受けしております。また、ニュージーランドやフィジーなど、オセアニア諸国への進出については、ガルベラ・パートナーズまでご相談ください。
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