GERBERA PARTNERSブログ

IPO(株式上場)|株式を上場させると、どんなメリットがあるのですか?

2014/06/27

Q 最近、経営者仲間と話をしていると「上場を目指そうかな」という話題が多くなってきました。確かに最近は景気も良く、日経平均株価も上昇しており、株式市場が盛り上がっているようですが、そもそも上場するメリットとしてどのような事があるのでしょうか?

 

A 毎年100社以上が上場してきた株式市場は、2006年のライブドア事件以降はサブプライムの問題も重なり、低迷が続いておりましたが、2009年の19社を底に、2013年は58社まで回復してまいりました。当社も過去6年間にわたってクライアント様が上場し続けており、今後益々の盛り上がりに期待しているところです。

 

 上場のメリットといえば、「キャピタル・ゲイン」と呼ばれる株価の値上がり益がクローズアップされがちです。ところが、経営者などの関係者はなかなか売却できないため、その間に業績が低迷した場合は逆効果になりかねません。一方、ベンチャーキャピタルなど上場するまで支援を続けてきた投資家にとっては、この「キャピタル・ゲイン」がやはり最大かつ唯一のメリットとなります。

 

 上場すると会社が有名になると考えている経営者もいますが、実はそれほど効果はありません。とはいえ、名刺には上場市場のロゴが入り、会社のホームページにもIR情報が掲載されるため、見込客や求職者などの関係者に対しては大いにアピールできることになります。同業他社と比べても、優秀な従業員を雇用できるのは間違いないと言えます。

 

 更に、資金調達のためには上場していることが大いに役立ちます。これが最大のメリットではないでしょうか。ただし、上場を目指す会社の中には、資金は十分に足りているという会社もあります。B to Cビジネスをしている会社などは、資金調達よりもむしろ、お客様からの信頼を得るために上場を目指している会社も多いようです。