2016/02/26
Q 最近私の知り合いの経営者で「中小企業投資育成会社」から出資を受けて資金調達した、という話を聞きました。また、事業承継対策にも有効だと言っていましたが、意味がよく分かりません。概要を教えていただけますでしょうか?
A はい、承知しました。
中小企業投資育成会社は、経済産業省が関与している組織で、株式会社ですが、国の関与は比較的弱い組織体です。主に、中小企業に対して出資(投資)を行い、配当による利益を得ています。
投資を受ける中小企業のメリットとしては、主に3つあります。
1.資金調達になる(直接金融)
2.株価引き下げに効果がある
3.後継者育成や、各種セミナーなど、経営に関する情報が得られる
あと、デメリットを上げるとすれば以下が挙げられます。
1.配当を毎年、6~10%しないといけない
2.審査が厳しい
どの中小企業でも対象になる訳ではなく、一言で申しますと、「優秀な会社」もしくは「将来性がある会社」が対象となります。以下、簡単に条件を列挙してみました。
<投資対象企業>
・増資前の資本金が3億円以下
・原則、業種制限はなし
※ただし、公序良俗に反する事業、投機的な事業は対象外
・株式上場の義務付けはない
<投資の上限>
・増資後の議決権は50%以内(平均30~40%)
<投資後のお願い事項>
・安定的な配当の実施
※目安は投資額の6~10%程度
※必ず配当しないといけないという訳ではないが、原則、継続配当をお願いしている
・定時株主総会の開催
※原則、代表取締役の決議事項に従う
・決算内容、株主総会付議事項の事前説明
上記のように、投資を受けるためには、大変なハードルを突破する必要がありますが、逆に、審査が通った会社は優秀な会社、ということになりますので、金融機関などの評価は上がることになります。
ガルベラ・パートナーズグループでは、税理士、会計士、弁護士、などでも洗練したパートナーが集結しております。資金調達に関する専門家もおりますので、疑問点がありましたら是非ご質問ください。
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