GERBERA PARTNERSブログ

助成金・補助金・給付金|展示会出展に関する助成

2021/05/12

Q、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、昨年以降売上減少が続く中、売上減少を少しでも食い止めることができるように、また、コロナ終息時期を見込んで販路拡大を進めていかなければならないので、これまでは展示会に出展して新規顧客獲得していたものの、出展費・出展に際してのコストがかさむので出展を見送ろうかとも検討しています。何か策があればと思うのですが。

A、コロナウイルス感染拡大の影響でここ1年の売上減少により展示会出展の予算をどうするか検討されていることと思います。中小企業者対象に、一部の自治体(都県市区)が展示会出展に係る助成金(補助金)制度を設けており、募集要項の対象内容等に基づいて申請手続きを行い審査が通ると、展示会出展に係る経費の一部が助成対象となります。

 

解説(公開日:2021/05/12  最終更新日:2021/06/25 )

 

展示会出展に関する助成(補助)は、東京都をはじめ、東京都内の区・市、東京都以外の県や市において、出展費用を助成する事業(もしくは補助)を行っております。

(神奈川県、鳥取県や川崎市、静岡市、岐阜市、津市、豊中市、新宿区、文京区など)

出展する企業や展示会の種類(ブース出展・オンライン出展)により、対象となるかどうか自治体が出している募集要項の要件・条件の規定を確認することが予め必要となります。

 

展示会出展の助成金の例として、東京都内の中小企業者対象に、販路拡大を目的とした展示会への出展・PR等に要する経費の一部を助成金の申請ができる

令和3年度販路拡大助成事業 展示会出展に関する助成(令和3年5月12日現在/公益財団法人東京都中小企業振興公社:PDF)』についてご案内します。

 

都内中小企業者に対し、販路拡大のための展示会に出展する際の出展費用を申請することで、助成金交付とみなされると経費の一部が戻ってきます。

<概略>

展示会の開催主催が事業者との商談であること(B to B)自社の製品・技術・商品・サービスの販路拡大を目的とした展示会(実際の会場で開催される展示会)又は、オンライン展示会(1回のみ)への出展が対象

  1. 1.助成対象期間:交付決定日から1年1か月以内
  2. 2.助成限度額 :最大150万円(助成事業完了後、検査・決済を経て)
  3. 3.助成率   :助成対象と認められる経費の2/3以内(千円未満切捨て)
  4. 4.助成対象経費:展示会参加費の一部(出展小間料、資材費、輸送費)、オンライン展示会参加費の一部(オンライン出展料)、販売促進費の一部(印刷、動画編集、サイト制作、広告掲載の費用)

注)

助成対象期間:交付決定日から1年1か月以内で、この期間内に契約・実施・支払いが完了する経費が対象

交付決定日:提出された申請書に基づき、助成枠を決定する日

交付決定日前には契約も支払いもできません、契約・出展・支払いは交付決定後!

 

助成要件(申請要件)

  1. ✔中小企業者であること(産業分類表で該当するかどうか)
  2. ✔東京都内に登記があり、実質的に事業を行っており、都税の滞納がない
  3. ✔直近2期以上の決算を経て2期分の確定申告書一式の写しを提出
  4. ✔令和2年度又は3年度に中小企業活力向上プロジェクトネクストの経営診断
  5. ✔大企業が実質的に経営に参画していない

さらに以下のいずれかを満たすこと

  1. □ 直近期で損失計上
  2. □ 前期よりも売上減少
  3. □ 中小企業活力プロジェクトネクストの「アシストコース」を修了

※都内商工会議所・商工会・東京都商工連合会による「中小企業活力向上プロジェクトネクスト」は、都内に事業所を持つ中小企業は無料で経営診断を受けることができます。 最寄りの都内商工会議所・商工会・東京都商工会連合会にお問合せください。

 

上記の他にさらに要件を満たす必要項目があります(※募集要項をご覧ください)。

 

申請に必要な書類

  1. ✔申請書および誓約書
  2. ✔診断報告書
  3. ✔登記簿謄本等原本
  4. ✔印鑑証明書写し
  5. ✔納税証明書原本
  6. ✔直近2期分の確定申告書
  7. ✔申請事業者の会社案内
  8. ✔日本語の出展要項

(アシストコース修了要件の場合)✔「アシストコース」修了証明書

<申請書類の提出>

簡易書留など記録が残る方法で公益財団法人東京都中小企業振興公社へ郵送で提出

 

申請受付期間と交付決定予定日

申請受付期間(最終日は17時必着)
交付決定日
助成対象の展示会の初日
第1回
令和3年4月1日(木)~令和3年4月20日(火)
令和3年6月1日
令和3年7月1日
第2回
令和3年4月21日(水)~令和3年5月31日(月)
令和3年7月1日
令和3年8月1日
第3回
令和3年6月1日(火)~令和3年6月30日(水)
令和3年8月1日
令和3年9月1日
第4回
令和3年7月1日(木)~令和3年7月16日(金)
令和3年9月1日
令和3年10月1日
第5回
令和3年8月10日(火)~令和3年8月23日(月)
令和3年10月1日
令和3年11月1日
第6回
令和3年9月6日(月)~令和3年9月30日(木)
令和3年11月1日
令和3年12月1日
第7回
令和3年10月1日(金)~令和3年10月29日(金)
令和3年12月1日
令和4年1月1日
第8回
令和3年11月1日(月)~令和3年11月30日(火)
令和4年1月1日
令和4年2月1日
第9回
令和3年12月1日(水)~令和3年12月17日(金)
令和4年2月1日
令和4年3月1日
第10回
令和4年1月5日(水)~令和4年1月31日(月)
令和4年3月1日
令和4年4月1日
 

◆事務手続き説明会

交付決定後、事務手続き説明会に必ず出席していただきます

 

実績確認

  1. ・出展要項、申込書控え、契約書、会場案内図、展示会ガイドブック
  2. ・成果物(図面・デザイン成果物、印刷物の現物、動画ファイル、要件仕様書・要件定義書、サイトマップ、URLがわかる状態のもの、広告掲載した媒体の現物、など)
  3. ・写真(展示会開催時の小間、小間での配布印刷物、小間での動画公開状態の各カラー写真5,6枚)
 

経費の支払い確認

■見積書 ■契約書 ■納品書 ■請求書 ■振込明細書 ■通帳 など

 

助成金の確定・交付

実績報告書を交付決定日から1年1か月後の翌月15日までに提出。

実績報告書を元に完了検査が行われ、完了検査後の審査を経て助成金額が確定。

 

注)実績により助成金交付予定額から減額となることがあります。

助成金額の確定後、確定通知書が届き、助成金請求手続きを行います。

 

交付の注意

5年間の書類保存の義務

立ち入り調査、報告などを求められることがあります。

不正などがあった場合、助成金交付決定の取消し及び助成金の返還を求められます。

 

詳しくはWebサイト(https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/hankaku.html#schedule)と募集要項をご確認ください。

 

上記は東京都が実施している助成事業の一つで、東京都は他にも助成事業があります。一部自治体においても、展示会出展に係る経費についての助成金(補助金)を設けております。

各自治体のホームページで該当する内容があるかどうか検索してみることをお勧めします。

 
 

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