2014/08/08
A、ホールディング・カンパニー体制を構築するには、組織再編の手法を活用するのが非常に有効な手段と考えます。
外部株主による経営への関与によって企業統治(コーポレート・ガバナンス)が不完全となっているケースはよくあることです。ホールディング・カンパニー体制にすれば、外部株主が関与するのは親会社だけとなり、傘下のグループ会社はすべてホールディング・カンパニーの100%子会社となるため、子会社の経営は格段に容易になると思われます。
どのような組織再編手続きになるかといいますと、元々の株主が保有していたその関連会社の株式を、ホールディング・カンパニーとなるべき会社が発行する株式と交換する、いわゆる「株式交換」の手法を用いるのがよろしいかと思われます。これにより、ホールディング・カンパニー体制を構築することができます。
組織再編の手法を使ったホールディング・カンパニー体制への移行方法は、株式交換手続きだけでなく、株式移転手続きでも、あるいは会社分割手続きでも可能です。そのときどきの状況や目的に合せて、使い分ければいいでしょう。
また、組織再編の手法を使うことの最大のメリットは税務上の優遇政策を利用できるということです。さらに、許認可手続きを容易ならしめたり、不動産取得税が非課税となったり、さまざまなメリットがあります。それらも含めた上で、検討を進めていくことが重要です。
当社ではこれまで、約200件以上の組織再編事案に携わり、あらゆる手法を使ってクライアント企業様の組織再編手続きを行ってきました。今後もこちらのQ&Aブログにて、ホールディングス化に関わらず、さまざまな組織再編手法についてご案内してまいりたいと思います。
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