2015/02/11
Q 日本から中国に商品を輸出したいと思っています。日本側で輸出できる商品であるかどうかは確認できるのですが、中国側で輸入できるかどうかについては、どのように確認を進めればいいでしょうか?
A 中国側で日本からの商品を輸入する際に気にしなければならないのは、税関のほか、製品認証(CCC認定)、検疫(CIQ)、国家規格(GB)などですが、以下では検疫を中心に解説します。
通関手続きというと税関を中心に考えがちですが、中国側では輸入に際して検疫が非常に重要となります。検査が必要な輸出入商品の目録に掲載されている品目や、法律・行政法規で法定検査を経ることが義務付けられている品目は、輸出入検験検疫局(CIQ)の検査を受ける必要があります。あるいは、法定検査の対象になっていなくても、CIQではサンプル検査を行うこともあります。
なお、CIQは国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)に、税関は税関総局に属するため、別々の指揮命令系統にあるといえます。
税関による検査は主に貨物と書類との整合性がチェックされるのに対して、CIQでは安全性、規格、品質などがチェックされます。
CIQによる検査が必要かどうかの確認は、中国税関のサイトで行うことになります。HSコードを入力したら、その品目に関する通関時の必要書類が表示されます。ここにCIQが発行する「輸入貨物通関単」という証書が記載されている場合、CIQの検疫を受けてこれを入手することではじめて税関への通関申告手続きを行うことが可能となります。
また、CCC認証対象商品の場合は、通常の通関書類(インボイス、貿易契約書、B/L、パッキング・リスト、貨物引換証(D/O)など)のほか、CCC認証書のコピーが必要となります。このCCC認証書については、日本側での検査対応などもあるため、日本側(輸出者)が準備することも多く、また別の機会にご案内させていただきます。
このほか、化粧品や食品、医療機器など、事前に別途許認可手続きが必要な品目については、先にそれらの許認可手続きを完了させて各種証明書を取得し、あるいはラベル審査等に備える必要があります。
このように、日本の輸出令や外為令をチェックするだけでなく、中国側の税関、CIQ、CCCなどを入念にチェックしてから貿易手続きを進める必要がありますので、十分ご注意ください。
ガルベラ・パートナーズ上海事務所では、日本企業の中国貿易をサポートしています。商品輸入の際のCCC認定や検疫についてもサポートしています。ビジネスマッチングやバイヤー探し、貿易サポートなど、なんなりとご相談ください。
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