2018/03/09
A、日本での経験を基準にしないことが大前提です。
基本的なルールが守れない(例えば時間管理、喫煙、職場、場内への持ち込み物制限、仕事中の飲食、私用電話、会社のPCでの私物化、業務中の私用でのSNSの活用など)、マナーに関心がない(トイレや共有場所の整理、整頓、ごみ捨て、事務所、工場などの整理、整頓、清掃意識)、という基本的なルールやマナーを理解していないベトナムの現場にとても苦労しています。
チーム、組織で仕事をすることが苦手で、ローカルスタッフ同士での対立が日々発生しています。総じて、ベトナム人材は企業の経営課題とされており、ある調査では日系企業がかかえるベトナムでの問題点として、1位:現地人材の能力・意識に低さ(58.7%)2位:幹部候補人材の不足・採用難(50%) 3位:現地人材の育成がすすまない(47.1%)が上位にあがっているとのことを知りました。
ベトナム人教育には何をすればいいのか?日々迷い、奮闘しています。
上記のような日本人(赴任者、駐在員)の不満はあとを絶ちません。
在越日本人から言われるベトナム人への批判は、未成熟、幼稚(精神年齢は実年齢より5-10歳幼い)、言われたことだけしかしない(社会主義国の伝統的体質)、うわべの返事(できない、知らないと言えない)ばかり、等があげられます。
一方、ベトナム進出のメリットとしてあげられる多くの点は、若い、人口、まじめ、勤勉、情にあつい、親日、経済成長などがあげられています。
ベトナムへの進出先のメリットを理解し、ベトナムへの進出をしたが、日系企業が感じる最大の問題がベトナム人の問題、いわゆる“人“といったなんとも“狐につままれる”状況です。
一方でベトナム人としての魅力も数多くあります。
言われたことは真摯に取り組む(特に女性)、成長力(伸びしろがある)、知らないだけ、日本人目線でなく、ベトナム人目線で身近な教育、研修を実施する義理人情(一度信頼したら)に厚い、欲に素直に貪欲、など日本人と同等以上にいいところがあるのも事実です。
人は環境によって大きく左右されます。ベトナム人も同じです。 そして環境整備とあわせて、相手を正しく理解することからお互いの信頼関係は始まります。相手の知識レベル、気持ち、考え方、習慣などに対する理解なき“教育“は単なる”強制”でしかなく、正しい育成効果は得ることができません。
ベトナムにおいても研修会社、教育関連の会社は数多く存在します。
そのような研修を単に受けさせるのではなく、何故研修が必要なのか?なぜ今の状態ではだめなのか?常になぜ、どうしてを?問いて、お互いが理解してから研修、教育などを受け入れることをお勧めいたします。
また、研修、教育は外部のサービスを取り入れることだけではありません。自社においても簡単な研修、教育を施すことは可能です。簡単な教育、研修は日本の初等教育(小学校等)で多くの日本人が経験しています。たとえば、清掃(自分たちの教室、廊下を毎日同じ時間に清掃する)、給食当番(役割分担、順番を守り並んで食事を受けとる)、挨拶の習慣化(おはようございます、いただきます、さようなら)、道徳教育(道徳とは何?)日本人には当たり前のようなことがベトナム人には理解できないのではなく、知らないだけなのです。
教育には時間がかかります。そしてそこには日本人の情熱とあきらめない気持ち、心が必要になります。
何故、いつまでに、誰を(が)、どこで、何をし、どのようにして育成するか?のプランを設定し、そしてそれを受けるベトナム人の理解を得てスタートしてこそベトナム人教育は効果を得ることができます。
日企業、日本人の教育は他の諸外国よりも優れており、日本企業の得意とするところでもあるはずです。その力を発揮してこそ、ベトナムでの事業は成功につながります。
ベトナムでの成功は何はさておき、ベトナム人の教育、研修がキーポイントになります。そしてベトナムの会社での恒例行事、年一回の社員旅行。
単なる社員旅行にするのか、目標達成の表彰旅行にするのか、お疲れ様の慰安旅行にするのか、研修、教育を取り入れてた社員旅行にするのか、様々です。 企業によってこの社員旅行を組織、ベトナム人の成長へ繋げることができるのか?は日本人駐在員、赴任者が考える大きなテーマです。
貴社はどのような社員旅行を企画しますか。。。
次回は退職、解雇等について触れてみたいと思います。
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また、日本側では(株)アセアン・フォーカス、ガルベラパートナーズグループがサポートし、日本とベトナム側の両国で企業のベトナム進出を全面的にサポート致します。
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