Q 最近「勤務間インターバル制度」という言葉を耳にすることがありますが、結局どの様なものなのかが、よく分かりません。具体的にどのような制度で、導入するとどんなメリットがあるのでしょうか?
A 厚生労働省が3月に決定した「働き方改革実行計画」の長時間労働の是正対策として、この「勤務間インターバル制度」がクローズアップされました。その後も制度を普及促進するための有識者検討会が設置され、制度導入に向けて環境を整えていく方向になっています。
「勤務間インターバル制度」とは、どの様なものでしょうか?
勤務間インターバル制度とは、1日の勤務終了時刻から翌日の勤務開始時刻までの時間を勤務禁止時間として、必ず一定時間以上確保する制度です。
前日の勤務終了時刻から一定の時間を開けなければ翌日の勤務を開始することができないので、もし勤務禁止時間が翌日の始業時刻にかかってしまう場合には、始業時刻を繰り下げることになります。
勤務禁止時間については、企業が自由に決める事が出来ます。現在、導入している企業でも、「8時間」「10時間」「8時間+通勤時間」など様々です。
「勤務間インターバル制度」導入のメリットとは?
「労働」と「労働」の間に一定の間隔をあけることになりますので、従業員は、必ず休息をとり、睡眠時間を確保することが出来ます。休息を確保することは、心身の負担を軽くすることにつながります。
企業にとっても、従業員に対して適切な休息時間を常に確保している事を証明する事が出来ます。現在、社会問題となっている長時間労働の防止対策にもなりますし、労災対策としても有効です。
助成金情報
勤務間インターバル制度の導入に取り組んだ際には、一定の要件を満たせば「職場意識改善助成金・勤務間インターバル導入コース」の対象となります。対象となれば、制度導入の取組みに要した費用に対する補てんとして、助成金がもらえます。
「職場意識改善助成金 勤務間インターバル導入コース」(※別窓開きます)
助成金が新設される等、現在、国が積極的に普及に向けて動いている制度ですので、導入を検討されてみてはいかがでしょうか?
弊社では、制度導入も含めて、様々な労務や社会保険に関するご相談を承っております。ぜひ、お気軽にご相談ください。
社会保険労務士法人ガルベラ・パートナーズ
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