2017/12/06
A、従業員の長時間労働を防止、メンタルヘルス対策、労災の防止などの安全で健康な職場作りに積極的に取り組み、その実績がある企業を厚生労働省が認定する「安全衛生優良企業公表制度」があります。求職者の企業選びの条件と合致することから、認定されていることで採用時の強いPRになると注目されています。
長時間労働が、従業員の心や身体に悪い影響を及ぼすことが社会問題になって久しいですが、この2年でさらに重要視されてきています。電通事件に代表される過労による自殺の労災認定、ストレスチェックの義務化、行政の取り締まりの厳格化などは、企業にとっても、また働く側にとってもコンプライアンス重視の意識を高めています。
利益重視傾向が強い企業では、これまで軽視されがちであった職場での安全と衛生への取り組みは避けられないものなってきました。
このような背景のなか「安全衛生優良企業公表制度」は、平成27年6月から始まりました。制度の内容についてみていきましょう。
従業員の安全と衛生に関して積極的な取組を行っている企業を認定し、企業名を公表することで、より多くの企業に安全衛生の取り組みを促すことを目的とした制度です。
この認定を受けるためには、過去3年間に労働安全衛生関連の重大な法違反がないことなどの基本事項に加えて、次のような取組を行っていることが求められています。
具体的には、健康診断の結果から集団データの特徴を踏まえて、医療保険者と共同で従業員向け健康づくりイベントの開催や、安全衛生の管理者選任と会議の開催とフィードバック、メンタルヘルス不調者の相談窓口の設置といった、安全衛生法を守るだけでなく、法律を上回った体制や仕組みづくりをしていることが求められます。
認定についてはこちらから自社診断ができます。「安全衛生優良企業公表制度」
認定を受けると、厚生労働省のホームページでも企業名が公表されます。また、制度のシンボルマーク、通称「ホワイトマーク」を利用することができるので、自社の広報としてホームページ、名刺や商品に使用することができるため、健康と安全に配慮した働きやすい優良企業として、求職者だけでなく、取引先、消費者へのアピールができます。
同時に職場風土の改善で、従業員の定着率を上がるという良いサイクルが期待できます。
「厚生労働省よりサンプル」
まだ認知度が高いとは言えない制度ですが、こういった企業の取り組みは、インターネット情報を重要視する新卒生にとって、良く見えるポイントとして注目されています。
このマークのほかにも厚生労働省の認定の、次世代育成支援対策推進法による「くるみん」「プラチナくるみん」、女性活躍推進法による「えるぼし」、若年雇用促進法による「ユースエール」がそれぞれの基準を満たすと利用できる「ホワイト企業マーク」と呼ばれています。
認定を目標にして、人事労務の整備をすることは、基準が明確な事から取り組みやすいという利点があります。弊社では、認定に沿った人事労務整備のご支援させていただいております。お気軽に下記問い合わせフォームよりお申し付けください。
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