GERBERA PARTNERSブログ

海外進出全般|海外で身を守るための心構え

2021/02/01

Q、今度、初めて海外赴任をする予定です。海外で生活する上での注意点をおしえてください。

A、日本は世界で最も安全な国のうちの一つであるといわれています。
日本での生活では、私たちは、犯罪被害・テロなどのリスクをあまり気にしないで暮らしています。しかしながら、海外で生活する際には、必ず日本よりも治安環境が悪いということを、念頭に置いて生活することが重要です。海外での危機管理に対する心構えを具体的に案内いたします。

 

解説(公開日:2021/02/01  最終更新日:2021/01/30 )

 

【海外危機管理の心構え】

海外でのリスクには、国によって強度が異なりますが、一般犯罪(強盗、ひったくり、スリ、侵入盗など)、戦争・紛争、政情不安、暴動、テロ、誘拐、病気、交通事故、自然災害などがあります。近年、日本企業も海外駐在員、帯同家族、出張者の安全確保の努力をしておりますが、事件・事故に巻き込まれ大けがをしたり、死亡したりする事例が後を絶たない現実があります。

海外危機管理の基本は「自分の身は自分で守る(セルフディフェンス)」ですが、これには非常に重い意味が込められています。

「セルフディフェンス」は、事件・事故に遭遇しないための予防行動だけでなく、被害に遭った瞬間から救援者が到着するまでの間、駐在員、帯同家族、出張者は不慣れな環境を克服して、自力で対処しなければならないことも意味しています。

特に、途上国においては、現地の治安機関が日本と同等の信頼性を有しておらず、医療水準も低い場合が多く、安全な生活に慣れてしまった日本人にとっては、自力で越えなければならないハードルは非常に高いということを忘れてなりません。

海外駐在生活を有意義に過ごし、事件・事故に巻き込まれないために、以下の注意・準備事項に留意してください。

 

① 渡航先の情報収集

海外危機管理は、現地の治安情勢を「知る」ことから始まります。渡航前に、必ず外務省の海外安全ホームページを熟読し、渡航先の治安状況(犯罪発生状況や手口、誘拐、テロ、政情、感染症、交通状況、自然災害など)や対策について調べておきましょう。

また、外務省海外旅行登録「たびレジ」に必ず登録し、在外公館の危険情報のメール配信を受信できるようにしておいてください。

 

② 危機回避の行動三原則

海外で事件・事故に巻き込まれないためには、日常生活において、油断なく予防行動をとる必要があります。

 
1)目立たない

目立たない服装、行動をとることによって、犯罪のターゲットになることを抑止する。

 
2)行動を予知されない

通勤時間や生活パターンの固定化、長期の留守・旅行などの予定をオープンにしないなどの工夫をし、誘拐・侵入強盗などの凶悪犯罪を抑止する。

 
3)常に用心を怠らない

現地の治安環境の変化に関心を持つようにすること。日常的に携行品を身体か ら離さない、たまに後ろを振り向くなど、予防行動を習慣化する。また、親しく声掛けしてくる人物に対しては、警戒を怠らない。

現地情勢に詳しい人から危険地域、危険な時間帯・時期の情報を入手し、接近したり外出したりするのを避ける。

テロへの巻き込まれ被害予防のため、人が大勢集まる場所、宗教関連施設、政府・軍関連施設、公共交通機関や駅、空港など、テロのターゲットなり易い場所への接近や、発生しやすい時間・時期を可能な限り避け、やむを得ない場合には、滞在時間を短くし速やかに離脱すること。

 

③ 国外退避

海外で大きな暴動、紛争、自然災害などが発生した場合に備えて、常に国外退避を視野にいれた準備(退避ルート・航空便の手配・空港への移動方法・通信の確保など)をしておきましょう。

退避のタイミングは、空港・航空便が正常に稼働し、尚且つ、空港まで安全に移動できる状況であるうちに行うことが基本です。

特に政情不安、暴動などのリスクが高い途上国に駐在する場合には、逃げ遅れたときのことを想定し、安全な避難場所(籠城場所)と最低2週間程度の備蓄品(飲料水、食料、生活用品、衛生用品、短波放送受信可能なラジオ、簡易トイレ、常備薬など)の確保をしておくことが重要です。

 

④ 健康診断・歯科検診

渡航前には必ず健康診断を受診し、歯科治療についても、可能な限り完了させておきましょう。また、持病がある場合には、現地の医療機関で間違いなく説明できるよう、英文の診断書・処方薬説明書を用意しておきましょう。

海外では、あまり日本では経験しない感染症リスクがあります。海外で罹患する頻度が高いのは下痢症・A型肝炎などですが、飛沫感染する病気や、蚊が媒介するマラリア・デング熱、動物が媒介する狂犬病など、生命に関わる感染症リスクがあるので、渡航前に赴任先で必要と考えられる予防接種を受けておくことを推奨します。

 

⑤ 現地の法律・習慣

渡航前に、意図せず現地警察に逮捕されたり、訴訟問題の発生などを未然に防ぐために、現地で特に注意しなければならない法律を調べておきましょう。

また、現地特有の習慣(宗教、伝統など)を良く理解し、現地スタッフや近隣住民とのトラブルを避ける努力をすることも重要です。

 

⑥ 緊急連絡先

事件・事故に巻き込まれた際の緊急連絡先(警察、消防、在外公館、社内緊急連絡網など)を携帯電話に登録しておきましょう。

 

⑦ 海外旅行保険

渡航中に事件・事故に巻き込まれての怪我や、病気にかかった場合、海外での医療費は非常に高額になります。

海外で入院・手術などが必要となった場合には、数十万~数百万円の医療費が請求され、特に医療水準の低い国においては、国外への緊急搬送が必要となる場合があり、莫大な費用がかかります。

そのため、海外旅行保険には必ず加入し、家族にも補償の内容を伝えておきましょう。 また、クレジットカードに海外旅行保険特約のついたものがありますが、補償範囲・限度はカードにより異なりますので、内容を確認し、可能な限り充実した保険に加入することを推奨します。

 

おわりに

海外で事件事故に巻き込まれたり、病気をしてしまったら、本人が辛い思いをするだけでなく、必ず家族、友人など、心配したり悲しむ人がいます。

海外駐在員・帯同家族・出張者の身体・生命の安全は、会社の事業運営よりも遥かに重要でかけがえのないものです。

海外駐在員の最も重要な仕事は、「心身ともに健康な状態を維持すること」と考えて、決して無理をせず、安全行動を心がけるようにしてください。

 

海外赴任者の危機管理につきましては

https://www.kaigairoumu.com/contact まで、お問合せください。

 

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