Q 当社も海外進出を検討しておりますが、外国語を使える従業員がいないですし、自社に進出できるだけの体力があるか分かりません。しかし、当社が扱っている商材に関して、業界のマーケットは先細りする一方です。今のうちに対策をしなければと悩んでいます。なにかいい方法はありませんか?
A まずは、海外進出に関する補助金や助成金を使うことや、公共機関に相談してみたらいかがでしょうか。
今回は、海外進出に有益な情報を紹介いたします。
【1 海外進出セミナーの利用】
海外進出を決めた貴社。しかし、どの国に進出するか、貴社のどの商材を売り出すか決まっていません。
まずは、ジェトロ(日本貿易振興機構)が主催する海外進出セミナーを受講されてはいかがでしょうか?ジェトロでは、毎日のように世界各国を対象とした無料セミナーが開催されています。場所は東京の六本木にあります。貴社所在地が東京ではない場合は、各地の商工会議所を会場として利用し、さまざまなセミナーが開催されています。また中小機構(東京都虎ノ門)も海外進出に関するセミナーを無料で開催しています。
【2 補助金・助成金の利用】
貴社が売り込みたい商材と売り込みたい国は決まりました。しかし、貴社は今まで外国に商材を輸出したこともないし、外国語を扱える従業員もいない。そこで利用して頂きたいのが、補助金や助成金です。インターネットで「海外 助成金(補助金)」と検索すると、いくつかのウェブサイトがヒットすると思います。2017年4月現在の最新情報をお届けします。
(1)アフリカビジネス実証事業
「アフリカ」という文字を見て、ブラウザの戻るボタンを押そうとした貴方!ちょっとお待ちください!!昨年の2016年に安倍首相は、第6回アフリカ開発会議(TICAD)で「アフリカ支援に今後3年間で民間資金も合わせて300億ドル(約3兆円)規模を投じる方針を表明」しました。それに先立ってジェトロでは2013年から「アフリカビジネス実証事業」として、出張旅費、調査費の2種類の経費を上限300万円まで支援しています。2017年4月14日が公募締切日になっております(例年募集しています)。
(2)海外ビジネス戦略推進支援事業
最初にセミナーの紹介で名前を挙げた、中小機構が公募しています。F/S(事業可能性調査)支援や、外国語Webサイト作成支援などを支援します。補助対象経費の1/2(補助対象経費上限額280万円、うち最大140万円まで補助)なので、利用しない手はありません。
(3)中小企業海外展開支援事業
こちらはJICAの事業です。中小企業の優れた製品や技術を途上国の開発に活用することで、途上国の開発課題の解決と、日本国内経済の活性化を目指しているということです。中小企業の海外展開の準備段階に応じ、様々なメニューがあるとのことです。
それ以外にも「グローバル技術連携支援事業」「JAPANブランド育成支援事業」「課題設定による先導的人文・社会科学研究推進事業(グローバル展開プログラム(公募型研究テーマ))」「海外進出支援奨励金(送り出し)」「海外展開技術支援助成事業」「コンベンション誘致・開催支援事業「コンベンション開催資金助成」など様々な助成金があります。是非、貴社に合うものを応募してみてください。
【3 まとめ】
日本には世界で戦える商材や中小企業がたくさんあります。是非、世界へ向けて大きく羽ばたいてみてはいかがでしょうか。世界進出へ一歩を踏み出したときには、是非弊社にご連絡ください。
弊社のグループには税務や労務など専門家が在籍しています。何かお困りの際は、ご相談ください。
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