2015/08/07
Q 色々なアイディアをもとに法人を設立して経営者として独立を考えていますが、何から始めて良いのか分かりません。手順を教えてください。
A 創業を考えている方にとって、自分のビジネスが成功するのかしないのか事前に判断することは難しいことかもしれません。また、どの手順で法人をスタートするかは、経営者の特性もありますのでまちまちかと思います。とは言いましても会社の経営をスタートする上で、事前に基本的な手順は抑えておいた方が良いのは事実です。
そこで、今回は創業にあたっての手順をまとめてみました。
(1)事業計画書の作成
会社の根幹となるビジネスプランを疎かにしてはいけません。感覚で進むのではなく思うままの自分のビジネスプランを紙に記載してみましょう。なぜビジネスプランを記載する必要があるかと言うと、経営をスタートしてからの融資、補助金・助成金の申請、出資者の募集の際にいずれ必要なものになりますので、スタートの段階でより具体的に明記しておきましょう。
内容はできるだけ具体的にし、ビジネスの背景、はじめようとした理由、将来性、業界動向、売上(利益)見込み、優位性などを洗い出しましょう。特に、売上(利益)は、見込値を線表に記載してみてください。
(2)資金繰り表の作成
会社を経営する上で大切なことは、なんといっても資金繰りです。幾ら利益が上がったとしても資金がなければ事業は拡大できません。そこで、自己資金、創業時の補助金、金融機関からの融資を原資にどれくらいで資金が回転していくのか表にまとめてみましょう。日々の現金の入出金を把握することは、今後の経営にとって大切なことになります。
(3)売上数字の確認と営業活動
経営をスムーズに軌道に乗せるためには、業界問わず安定収入と販路の拡大は欠かせません。安定収入だけでは、会社は拡大しません。販路拡大戦略のビジョンを明確に持ち、いかに安定収入を大きく確保していけるかが成功のカギとなります。そのため、業界の動向や需要を確実に把握し、自社ならではの「優位性」を重視して進めていくことが成功の近道です。
(4)会計を確実に把握すること
資金繰り表はあくまでお金の動きでしかありません。そこで、売上、利益水準が確実に把握できているかが経営者として求められる能力です。開業後、間もないときは、やることが多いかも知れませんが、このような基本的な数字が把握できていないと経営判断を誤ることにもなりますので、数字の確認作業だけは確実に行いましょう。
このように創業する際には、やるべき事項は多岐にわたります。とは言いましても、漠然としたままスタートせず、今ある事業のイメージを先ずスケジュールと共に具体的に書き出してみることをお勧めします。そこで新たな発見があるはずです。
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