2020/03/09
A、テレワーク導入に関する助成金は今までもありましたが、今回、新型コロナウィルスの感染拡大により、新たな助成金制度が創設されています。厚生労働省はパソコンやタブレットの購入費は助成されませんが、東京都の場合はそれらの購入費用も助成対象となっています。特に、東京都の助成金は機器等も助成対象であり、しかも支給決定されれば全額が支給されます。 また、東京都以外の自治体も支援を打ち出すかと思いますので、ぜひ本記事を参照し、情報収集を進めてください。
テレワークの導入にあたり、経済産業省と東京都の2つの助成金をご案内します。2つの助成金の併用も可能ですが、同じ対象物に対する助成は不可となります。このほかにも、今後自治体から助成金・給付金の制度が出てくる可能性もありますので、貴社所在地の自治体のホームページなどを注視されるようお願いします。
本助成金はすでに本年度の受付を終了していますが、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、既存のコースを簡素化して特例的なコースとして設けられました。このコースは2月19日以降の取り組みであれば、交付決定を行う前であっても、特例として助成の対象となるのが特徴です。
また、この助成金の支給対象は、労働者災害補償保険の適用中小企業事業主であり、詳細は以下のAまたはBのいずれかに該当する企業です。
■ 時間外労働等改善助成金(テレワークコースの特例)の詳細
https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/000605120.pdf
新型コロナウイルス感染症対策として テレワークを新規(※)で導入する中小企業事業主 (※試行的に導入している事業主も対象となります) |
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助成対象の 取組 |
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助成対象の 経費 |
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申請方法 (受付) |
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申請方法 (支給) |
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東京都は、2020年3月6日に、新たに「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金」を発表しました。その助成対象は、機器等の購入費、機器の設置・設定費、導入機器等の導入時運用サポート費、クラウドサービス等ツール利用料などで、助成上限額は250万円、助成率は100%となっています。
なお、機器等については、税込1,000円未満のもの、税込10万円以上のもの、自社製品(親会社、子会社、グループ企業等の関連会社の製品を含む)、最低限の必要数を超える部分、中古物品は対象外ですのでご注意ください。
申請資格は、常時雇用する労働者が2名以上999名以下で、都内に本社または事業所を置く中堅・中小企業などとなっています。また、東京都が実施する「2020TDM推進プロジェクト」への参加が要件となっていますので、登録をしてください。
本助成金の特徴は、先にテレワークに関する計画申請が必要で、その申請に対して支給が決定されてから購入などを進めなければなりません。そして最後に実施報告の提出も求められます。期日もいろいろと細かく決まっていますが、全額助成されることもあり、人気が出るものと思われますので、締め切られる前に申請をお急ぎください。
その他にも要件が定められておりますので、以下をご確認ください。
■ 事業継続緊急対策(テレワーク)助成金の支給要件
https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/boshu/documents/zigyoukeizoku-boshuuyoukou.pdf
常時雇用する労働者が2名以上999名以下で、都内に本社または事業所を置く中堅・中小企業等 都が実施する「2020TDM推進プロジェクト」(https://2020tdm.tokyo/)に参加していること その他にも要件があります。 詳細については募集要項をご確認ください。 |
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感染症の拡大防止及び緊急時の事業継続対策として在宅勤務等を可能とする情報通信機器等の導入によるテレワーク環境の整備 | |
助成対象の 経費 |
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助成対象機器 ※機器以外にも、委託費、賃借料、使用料などが助成対象にあります。 |
税込単価1,000円以上10万円未満の下記に示す機器等であること。 ※機器等の単価に対象外経費となる配送料・事務手数料・通信費等が含まれている場合は、見積書での経費区分が必要(区分できない場合は全額対象外となります。) ◆パソコン ◆タブレット ◆スマートフォン ◆携帯電話 ◆ディスプレイ・モニター ◆キーボード ◆マウス ◆覗き見防止フィルム ◆プリンター ◆スキャナー ◆拡張機器(増設HDD・SSD、外付けBD・DVD・FDDディスク、ドッキングステーション) ◆VPNルーター ◆ファイアウォール ◆サーバおよびNAS ◆導入型ソフト ◆無線LAN機器(親機、子機) ◆Web会議用機器(カメラ・スピーカー・ヘッドセット) ◆リモートWOL装置 |
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事業実施 期間 |
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申請方法 (受付) |
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申請書様式の 入手方法 |
(公財)東京しごと財団雇用環境整備課ホームページから様式をダウンロードしてください。 |
支給決定日以後に、助成対象事業(発注、契約を含む)を実施し、2020年7月31日(金)までに実績報告書を提出しなければならない。 | |
問い合わせ先 書類の郵送先 |
公益社団法人「東京しごと財団」 <申請書類の提出先> (公財)東京しごと財団 雇用環境整備課 職場環境整備担当係 〒101-0065 千代田区西神田3-2-1 住友不動産千代田ファーストビル南館5階 03-5211-2397(平日9時~17時 ※12 時~13 時を除く) ※必ず「事業継続緊急対策(テレワーク)助成金 申請書類在中」と記載してください。 ※記録が残る簡易書留等の方法により送付してください。 |
社会保険労務士法人ガルベラ・パートナーズ HPはこちらをご覧ください
手続や運用も含め、お気軽にご相談ください。
雇用関連の助成金は、知っていれば受給ができるものも多く、これらの制度を知らないばかりに受給をみすみすのがしている企業も多く見受けられます。
弊社では、給与計算代行や社会保険手続代行業務のほか、就業規則や人事評価制度の整備と合わせて、助成金についてのご相談やセミナー開催などを承っております。
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