GERBERA PARTNERSブログ

ハラスメント対策|ハラスメントの種類と事業者が気をつけるべきことを教えてください

2023/09/20

Q、『ハラスメントの種類と事業者が気をつけるべきことを教えてください』

A、ハラスメントの種類は、よく知られている「パワハラ」「セクハラ」の他、ウイズコロナ時代を経て「コロハラ」「ワクハラ」など新たなハラスメントが次々と登場してきています。ハラスメントとは何かを理解して対策することが重要です。

 

解説(公開日:2023/09/20)

   

ハラスメントの種類を上げる前に、ハラスメントの定義を確認しておきましよう。

ハラスメント」とは、いろいろな場面での「嫌がらせ・いじめ」を言います。「他者に対する発言や行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。気をつけなければならないのは、本人としては円滑なコミュニケーションのための冗談のつもりが相手にとっては不快極まりない言動として捉えられるかもしれないということです。また、人によってその感覚には開きがありますのでより注意が必要です。

当ブログの過去回で事業者が整備・措置しなければならない事を関連法令とともに解説していますのでぜひ、合わせてご参照ください。

今回は、ご質問にありました「ハラスメント」の種類について紹介いたします。

 

1.パワー・ハラスメント(パワハラ)

同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える。

又は職場環境を悪化させる行為を言います。(下記6類型)

  1. ① 身体的な攻撃 暴行や傷害
  2. ② 精神的な攻撃 脅迫や名誉棄損
  3. ③ 人間関係からの切り離し 仲間外しや無視
  4. ④ 過大な要求 業務上明らかに不要な事や遂行不可能な事の強要
  5. ⑤ 過小な要求 業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れたもの
  6. ⑥ 個の侵害 私的なことに過度に立ち入る
 

2.セクシャル・ハラスメント(セクハラ)

本人が意図する・しないにかかわらず、相手が不快に思い、相手が自身の尊厳を傷つけられたと感じるような性的発言・行動を指します。

  1. ① 他の者を不快にさせる職場おける性的な言動
  2. ② 社員が他の社員を不快にさせる職場外における性的な言動
 

3.モラル・ハラスメント(モラハラ)

言葉や態度、身振りや文書などにより働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的・精神的に傷を負わせて職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせることです。

 

4.アルコール・ハラスメント(アルハラ)

飲酒の強要、意図的な酔いつぶし、酔った上での迷惑な発言や行動を言います。

 

5.スモーク・ハラスメント(スモハラ)

喫煙者が非喫煙者に与える害やタバコにまつわる不行為全般です。

※電子タバコであっても相手が不快と感じることもあるので注意が必要です。

 

6.マタニティ・ハラスメント(マタハラ)

妊娠・出産を機に雇用不安をあおる言動を言います。

  1. ① 育児休業など育児のための制度を申請・利用したことを理由に不利益を与えること。
  2. ② 妊娠、出産、育児などに関する言動により相手を傷つけ、仕事に支障をきたすこと。
 

7.パタニティ・ハラスメント(パタハラ)

男性従業員の育児に関する嫌がらせを言います。

  1. ① 育児休業など育児のための制度を申請・利用したことを理由に不利益を与えること。
  2. ② 育児に関する言動により相手を傷つけ、仕事に支障をきたすこと。
 

8.リモート・ハラスメント(リモハラ)

リモートによる会議で画面に映った社員の自宅の様子などを過度に話題にしたり、顔出しを強要することを言います。

 

9.ジェンダー・ハラスメント(ジェンハラ)

性別に関する嫌がらせを言います。

※男性だから、女性だからといった基準を持ち出した相手が嫌がる差別的な言動。

 

10.コロナ・ハラスメント(コロハラ)

社員に対して新型コロナウイルス感染症に感染している疑いがあると相手が嫌がることを言ったり不利益を与える言動を言います。

 

11.ワクチン・ハラスメント(ワクハラ)

新型コロナワクチン接種を強要したり、ワクチン接種の有無を理由に不利益を与えたり、相手が嫌がる差別的な言動を言います。

 

12.ハラスメント・ハラスメント(ハラハラ)

何かにつけ「ハラスメント」だと言って騒ぎ立てて相手を委縮させること。

  1. ① 上司からの注意や少し怒られただけで不快としてパワハラと騒ぐ。
  2. ② 日常のちょっとした言動に対してハラスメントを受けたと騒ぐ。
 

ハラスメントの種類を上げれば際限なく上げられるかもしれません。

逆を言えばそれだけハラスメントになるリスクも多いということですので、今一度、職場環境に目を向け、社員お一人お一人の認識を喚起していくことが大切です。

私たちガルベラ・パートナーズでは、ハラスメントに関するご相談から研修開催まで広く対応しておりますのでお気軽に何なりとお申し付けください。

   
ハラスメント対策 企業内研修のご案内
 

ガルベラ・パートナーズグループでは、社内のハラスメント意識向上に資する企業内研修をお請けしております。

対象者は全社員または企業幹部限定のいずれかです。

 
ハラスメント対策研修の特徴
 
  1. 1⃣ 社会保険労務士法人による運営ハラスメントによる労務トラブルを数多く見てきた専門家ならではのノウハウを提供します。
  2. 2⃣ ワークショップによる実体験単なる座学ではなく、ワークショップによる実体験
  3. 3⃣ ハラスメント規程の作成・改定
 
ハラスメント対策 企業内研修 180分コース
 

① ハラスメントとは何かを知る

ハラスメントの状況、ハラスメントの種類、どのようなことがハラスメントになるかを理解する

 

② ハラスメントが起こった時の企業の責任と当事者の責任

ハラスメントが起こった時に被る影響、責任の重大さ(企業・当事者双方)についての説明

 

③ ハラスメントが起きた時の対応

ハラスメントが起きる前に企業としてしなければいけないことと実際にハラスメントが起きたときの企業の具体的対応方法を説明

 

④ 職場からハラスメントをなくす

ハラスメントが起きないようにするための企業の体制等についての説明


 

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