2024/04/09
A、個人だけでなく組織としての理解を深めつつ、会社として具体的な対策を講じる必要があります。
男性の育児休業が増えている昨今、マタニティハラスメントに関する相談件数は、以前に比べ減ってはきているものの、まだまだ女性の相談は絶えない現状があります。
マタニティハラスメントとは、妊婦や出産を控えた女性が仕事や職場で受ける不当な扱いや嫌がらせのことを指しますが、これは、性別に基づく差別やセクシャルハラスメントと同様に深刻な社会問題であり、女性の労働権や人権を侵害するものとされています。
マタニティハラスメントは具体的には以下のようなものが挙げられます。
これらの行為は、女性が仕事を続けることや働きやすい環境での自己実現を妨げ、心身の健康に深刻な影響を与える可能性があるため、事業主としては防止のための対策を講じる必要があります。
マタニティハラスメントの被害者を出さないための対策としては、以下のポイントが重要となります。
社内でマタニティハラスメントを禁止する方針を策定し、違反行為への厳正な処罰を明確にします。さらに、被害者が安心して相談できる通報手続きを整備します。
全従業員に対してマタニティハラスメントについての教育を行い、その重要性や許容されない行為を明確に伝えていきます。
被害者へのサポート体制を整え、相談や報告をしやすい環境を作ります。必要な場合には、カウンセリングや助言を提供するための専門家の派遣も検討することもよいでしょう。
マタニティハラスメントの問題が発生した場合は、迅速に調査し、適切な対応を行う必要があります。違反者に対しては、厳正な処分を行い、再発防止策を講じます。
組織内の文化や風土を変える取り組みを推進することで、女性が仕事を続けることに対する価値観を浸透させます。
平成 29 年より男女雇用機会均等法、育児・介護休業法により、妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントについて防止措置を講じることが事業主に義務付けられています。
女性が妊娠や出産という自然の過程を尊重される社会を築くためには個人や組織、社会全体の取り組みが重要となってきます。
男性の育児休業をより取得しやすい環境にしていくことが、女性の職場での活躍やキャリアの選択を制限されることのない社会の実現にもつながるものと考えます。
社会保険労務士法人ガルベラ・パートナーズでは、育児休業に関する制度やハラスメントに関するご相談や社内研修等も承っております。どうぞお気軽にご相談ください。
ガルベラ・パートナーズグループでは、社内のハラスメント意識向上に資する企業内研修をお請けしております。
対象者は全社員または企業幹部限定のいずれかです。
ハラスメントの状況、ハラスメントの種類、どのようなことがハラスメントになるかを理解する
ハラスメントが起こった時に被る影響、責任の重大さ(企業・当事者双方)についての説明
ハラスメントが起きる前に企業としてしなければいけないことと実際にハラスメントが起きたときの企業の具体的対応方法を説明
ハラスメントが起きないようにするための企業の体制等についての説明
ガルベラセミナー | |
---|---|
海外進出や経営支援などの幅広いセミナーを定期的に開催しております。 |
(IPO労務DD/労基署初動対応/労務コンプライアンス/就業規則整備/申請代行・給与計算・労務相談)
弊社では、実務的な観点から、労務管理や人材管理の整備をご支援させていただいております。人事労務管理でお悩みの場合は、お気軽に下記問い合わせフォームよりお申し付けください。
◆ガルベラのメールマガジンに登録しませんか◆
ガルベラ・パートナーズグループでは毎月1回、税務・労務・経営に関する法改正や役立つワンポイントアドバイスを掲載したメールマガジンを配信しております。 加えて、メルマガ会員のみガルベラ・パートナーズグループセミナーに参加可能!
10秒で登録が完了するメールマガジン 登録フォームはこちら!