GERBERA PARTNERSブログ

財産の評価|路線価ってよく聞くけどこれって一体何なのですか?

2014/06/30

Q 毎年決まった時期に公表されるとそれがニュースにもなる「路線価」ですが、なんとなく土地価格に関係するものだということは分かるのですが、この「路線価」って、いったい何に使うものなのですか?

 

A 毎年7月に発表が行われる路線価ですが、この路線価の改定及び発表は国税庁が行います。今年も7月1日に発表される予定です。

 

 路線価はその名の通り路線(道路のこと)につけられた値段をいいます。土地が相続されたり、贈与される際に、相続税や贈与税を算定することになりますが、その算定時に、土地の評価額(時価)を計算するための指標が「路線価」なのです。

 

 土地の評価額を計算するのに時価が必要なのですが、土地のすべてに時価をつけるのは大変です。そのため、道路に値段をつけて、その値段をもって、その道路に面している土地1㎡あたりの単価としているのです。

 

 土地価格は「一物四価」とも言われ、主に4種類の値段が付いています。1つはこの路線価による「相続税評価額」、その他は国土交通省が公示する標準地の価格である「公示地価(公示価格)」、市町村が決定する「固定資産税評価額」、そして狭義の時価とも呼ばれる(取引相場による)「実勢価格」です。

 

 用途により採用する価格が異なります。相続税や贈与税を算定する際は必ず路線価を使った「相続税評価額」により計算することになりますが、相続した土地が売れた場合、その売却価格は必ずしも「相続税評価額」と一致するとは限りませんのでご注意ください。