2014/09/23
Q 当社では、同業他社にくらべて残業が多いのですが、実は残業代を払っていません。なにか対策をしなければならないと思いますが、なにから始めればいいですか?
A 残業代を払っていない会社さんで多く見られるのは、従業員の労働時間をきちんと把握できていないということです。タイムカードをいきなり導入する方法もありますし、自己申告方式でも構いませんので、労働時間管理については、なにか対策が必要となります。
とはいえ、いきなり労働時間管理を始めると、従業員さんたちが不審に思うかもしれません。というわけで、だいたいでも構いませんので、まずは従業員さんたちが平均何時間くらい残業していて、それが給与の中でどのように支払われているかを確認されてはいかがでしょうか。
残業代も含めてすべて基本給として支給しているという場合、自社や部門の実態に沿った賃金体系を導入することで、対策ができるかも知れません。
当社でも、諸手当の仕組みを変えたり、休憩時間を設けたり、変形労働時間制やみなし労働時間制、フレックスタイム制など会社の実態に合った制度の導入をサポートしています。
究極の労働時間対策は、従業員の能力を高めることだと思います。能力を高めて早く仕事が終われば一番の残業対策になるのです。能力を高める方法は、人事評価制度の導入が不可欠です。
これら制度設計に不安があれば、専門家に相談するのもいいかと思います。結局リスクを抱えて最終的に爆発するよりも、事前に対策をとって取り組んだ方が、最終的には最もコスト安になると思われます。